|
Power Mac G4 Cube(パワーマック ジーフォー キューブ)は、アップルコンピュータが開発・販売していたパーソナルコンピュータ。 == 概要 == Power Mac G4とiMacの中間に位置されるモデルとして2000年7月に発表〔アップル、革新的なG4 Cubeを発表 〕され、同年8月に発売された。開発コードネームは「Trinity」「Rubicon(Early 2001)」。 その名の通り、約8インチ(20cm)の立方体型の筐体が最大の特徴である。シルバーの筐体は透明のポリカーボネートで覆われており、筐体の下部分は透明のポリカーボネートのみでシルバーの立方体が宙に浮いているように見えるデザインで外部ポート群は底部に集められている。 熱は上に上がるという特性を活かし、筐体下部から中央にある垂直冷却管を通り、天板の排気口へ空気が流れることによって行われるという冷却方法を取り、冷却ファンを搭載していない。そのため非常に静粛性が高い。反面、環境によっては熱問題がつきまとう。また、光学ディスクドライブはスロットローディングタイプを採用し、筐体上部からトースターのように飛び出てくるユニークな設計となっていた。 ロジックボードはPowerMac G4のものを拡張スロットを廃止するなどして小型化したものだが、ビデオカードはオンボードではなくライザーカードでロジックボードと平行に搭載、立方体型の筐体に収めるための工夫がなされている。 メンテナンス性にも考慮しており、本体を逆さにしてハンドルを引くとロジックボードなど主要なコンポーネントにアクセスでき、メモリやAirMacなどが簡単に装着できるようになっている。 新開発されたApple Pro MouseとApple Pro Keyboard、アンプやスピーカーはハーマン・カードンとの共同開発のものが付属され、これに併せ新しいデザインのApple Studio DisplayとApple Cinema Displayも販売された。 発表以来大きな注目を浴び、性能も上位モデルであるPower Mac G4と近かったが、拡張性などに乏しく、高性能を必要とする多くの顧客がPower Mac G4を選択したことが大きく、その上に筐体の亀裂や電源ボタン不良など様々な不良問題によるリワーク(改修)が実施されたことが影響し、販売は芳しくなかった。そのため2001年7月には生産が終了した。〔アップル、Power Mac G4 Cubeの生産を休止 〕 しかし、筐体デザインは高く評価され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のデザインコレクションとしても所蔵されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Power Mac G4 Cube」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Power Mac G4 Cube 」があります。 スポンサード リンク
|